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2014年6月27日金曜日

『指しゃぶりはやめた方がいい?』


赤ちゃんはお母さんのおなかの中にいるときから指しゃぶりをしています。これは、吸綴運動といい人間が生まれ持っているもので、手を使っていろいろものを口に入れ確かめることで手指や口の感覚が発達していきます。ですから、赤ちゃんの頃の指しゃぶりそのものは必ずしも悪いものではなく、むしろ生理的で自然なものです。成長とともに消失することもあり、早い段階で無理に指しゃぶりをやめさせる必要はありません。

本来持っている吸綴反射は、個人差はあるものの6ヶ月頃に消失し、目的をもった吸綴運動が増えてきます。遊び飲みや、不安解消のために指しゃぶりをしたり、タオルをしゃぶることも見られます。指しゃぶりは、所謂お子さんの癖で、なんとなく無意識に指を口にいれていたり、眠い時、不安な時など、不安解消のために指しゃぶりをしていることが多いでしょう。

しかし、長時間、高頻度に指しゃぶりをしている場合は、交叉咬合(かみ合わせがずれていること)や開咬(かみ合わせた時に上下前歯のすき間があくこと)、歯列への影響が懸念されます。従いまして、できるだけ指しゃぶりをしない方向に関わっていった方が良いとは思います。まずは、お子さんがどんな時に指しゃぶりをしているかを見てみましょう。遊びが途切れた時、不安な時、思うようにいかなかった時などについつい指しゃぶりをしてしまう様子がある場合は、違う遊びに誘ったり、抱っこなどのスキンシップをたくさんとってお子さんが安心できるように関わってあげましょう。子どもの生活リズムを整えたり、外遊びを充実させ発散させてあげるなど、何気ない日常生活の充実を図りましょう。
指しゃぶりは、お子さんにとって精神的な安定の一つで、なくてはならないものとなっている場合が多いので、無理にやめさせようとすると返って指しゃぶりが強くなる場合があります。ゆっくりと見守ってあげること、そして、言葉が理解できる頃に、諭すようにやめる方向に持っていけると良いですね。
参考:中川信子監修(2010)『ママが知らなかったおっぱいと離乳食の新常識』小学館