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2007年12月1日土曜日

「~お友だち好きになっちゃうんだ!~」

皆様の育児の参考にしていただけたらと、 『育児のヒント』を記載しています。 
今回は湘北短期大学 保育学科准教授 髙木友子先生です。

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 今日、日曜の午後、3 歳になったばかりの息子と近所の広場へ出かけたら、保育園のお友だ ちを見つけました。知っているお友だちがいなくて退屈していたお友だちと息子はうれしそう に駆け寄り合ってすぐに遊び始めました。親そっちのけで、二人できゃあきゃあ駆け回ります。 どんなことでも二人ですると楽しくて仕方がないといった様子です。こんなに仲良く遊んでい ても、時間がたつにつれ、おもちゃを貸すの貸さないの、ああしようのそれはいやだのとケン カが始まります。でも、息子はお友だちが大好きなのです。
 別のとき、保育園から帰って、息子に「○ちゃんとケンカしちゃった。」と報告されたこと もありました。○ちゃんと言えば、保育園で毎朝一番に笑顔で息子を迎えに来てくれる仲良し さんです。そうか~○ちゃんとでもケンカするのか~と小さなお友だち同士なら当たり前の ことなのに 2 人が普段あまりに仲がよいのでびっくりしたことがあります。
 こんな息子は生後 6 ヶ月から保育園に通っています。1 2 歳とだんだんにお友だちが気に なり、遊んだり、家でも話題に出たりすることが多くなりました。この年代はお友だちへの 興味と関わりがどんどん増す時期です。けれども、言葉でのコミュニケーションはまだ下手 ですし、好きなお友だちのためでも我慢するというのは難しい時期でもあります。この時期、 クラスで月齢の低い方の息子はしょっちゅう大きなお友だちにおもちゃをとられたり、かみ つかれたりしていました。これはまだ子どもたちがお互いに上手にコミュニケーションでき ないせいなのですが、手が出てしまう大きなお子さんの親御さんは大変気に病んでいる様子 でした。半年後、お友だちはぐっと成長して言葉でのコミュニケーションが上手になり、今 度は息子の我が強くなって、まわりのお友だちに手を出すようになってしまいました。この とき、肩身を狭くしつつ、ああ、役割は順番にめぐっていくものなのだなあ~と思ったりし ました。
 もちろん、子どもといえど、性格もあります。見ると、自己主張の強い子の親は我慢ができ るようになってくれないものかと悩み、逆に我慢してしまう子の親はもっと気持ちを出せる ようになってくれないものかと悩んでいます。どんなになっても親の悩みはつきないよう です。
 子どもたちは親の心配を知ってか、知らずか、毎日どんどん成長していきます。親にできる ことは、みんな順繰りに大きくなっていくんだ、お互い様だ、と子どもたちを見守ることです。
 今日もお友だちとケンカした後で、息子はにっこり笑って言いました。 「すぐお友だち好きになっちゃうんだ!」 


湘北短期大学 保育学科准教授 髙木友子