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2015年7月1日水曜日

「子どもが大きく見える瞬間を捉えよう」

皆様の育児の参考にしていただけたらと、『育児のヒント』を記載しています。今回は、東京大学大学院教育学研究科教授 秋田 喜代美先生です。
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 あゆのこ保育園では保育士の方々がお子さんの活動や育ちの姿を写真に収めることで振り返りをされています。きっとお迎えの時にお子さんと一緒に、壁や階段に貼られている写真を目にされているに違いありません。今はスマフォでも写真が簡単に撮影できるようになりました。お子さんのかわいい姿をたくさん写真にとって収められるようになっていると思います。ポーズをしたりしての記念撮影もご家族の大事な1場面ですが、それだけではなく、子どもが大きく見える瞬間、乳幼児でもじっと何かに関わり考えている瞬間をとらえ写真を撮ってみませんか。その瞬間に子どもの育ちをよく観られるようになるのではないかと思います。ある方は写真を撮ろうとすると余計な口出しをしなくなったと言われました。そんな効果もあるかもしれません。

 「よい保育者とかけて何と解く?その心は」という謎解きがあります。この保育者の部分を保護者に置き換えても通じる言葉です。答えは一つではありません。なんだと思いますか。ある人は「肉まん、あんまん」と答えてくださいました。その心は「いつも(心の)中が温かい」だと言われました。またある方は「朝鮮人参」と答えてくださいました。その心は「よく効く(聞く)」。そして私が伺ってなるほどと思ったのは「盆栽」、『松(待つ)と菊(聴く)が多い』です。写真で子どものよい表情を収めようとすると、待ったり子どものつぶやきをよく聴こうとされるようになります。ついついあれもこれもと子どもに指示をしがちですが、子どもってすごいなあと思って話を聴き始めた瞬間、子どもさんもいきいきとしてくるように思います。乳児ですから多くの言葉を語るわけではありません。表情や動きから子どもの心の声を聴き取り一緒に応じるのが大事だと思います。

私は今回、子どもの学びに向かう力はどのように育つのかということを3歳から小学校1年生のご家庭の保護者の皆さんに4年間の継続して調査させていただく研究に参加しました(ベネッセ教育総合研究所http://berd.benesse.jp/up_images/publicity/20150304release.pdf)。そこで見えてきたことの一つは、3歳までに早寝早起きなど生活習慣をつけておくことが子どもの好奇心や興味を培い、また保護者が子どもの意欲を尊重し受容的な態度をしたりすることが子どもの学びに向かう力を育て、それが文字・数・思考力などにつながるという発達の筋道です。そこからいえばまさに乳児期は子どもの生活リズムを園と連携してご家庭でもつけておくことと共に、受容的な態度を保護者が形成していくことが大事になります。その第一歩は子どもって面白い発想をするなあとか、こんなことに気付いているという親の子どもの可能性を観る力がその最初の一歩だと思います。ぜひそのような場面をシャッターチャンスにしてみてはどうでしょうか。ご家族のお出かけ記念アルバムとはちょっとちがう、日々の子どものすごいをうつしたアルバムができるといいなあと思います。それがお父さん、お母さんや皆をつなぐよいひと時を創りだす一つのきっかけになるかもしれません。                     
 
秋田 喜代美
 
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