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2014年1月1日水曜日

『玩具をひとり占めしてしまい、貸してあげることができません』(2歳のお子さんの保護者からよくある相談です)


この時期は自我の育ちの表れとして、強く自己主張する姿が見られるようになってきます。「ダメ!」「○ちゃんの!」と自己主張をし、友達が欲しがって手を伸ばすまでは見向きもしていなかった玩具であってもギュッと抱きしめて“私の!”と態度で示したり、同じ玩具がたくさんあっても貸してあげることが出来なかったりする姿がよく見られるのがこの時期です。大人から見ると、さっきまで使っていなかったのにひとつくらい貸してあげれば良いのに…と思ってしまうものですが、この年齢の子ども側からすると “取られたくない” “邪魔しないで” これは自分のだから触られたくないなどの思いがあっても簡単な言葉や態度で自己主張することだけで精いっぱいですから、まだまだ相手の気持ちになって考えてあげることなどは出来ません。相手とのやり取りの必要な物の貸し借りなどは、子どもにとっては難しいことなのです。
この時期、こういったトラブルがあった時には保護者が子どもの気持ちや相手の気持ちを代弁してあげると良いですね。「今は○○ちゃんが使っているのよね。でも、お友達も使いたいんだって。どれか貸してあげられるものはあるかしら?」「貸してあげたらきっと喜ぶよ。」などと、貸したくないと思った子どもの気持ちを受け止めたうえで、相手の気持ちを伝えてあげると良いでしょう。保護者が自分の気持ちを理解してくれているということが分かると子どもも安心しますし、また、「貸して」「どうぞ」などのやり取りの方法を身近な大人が示していくことで、子どもは言葉でのやり取りの方法を少しずつ学んでいくのです。

参考文献:厚生労働省編(2008)『保育所保育指針解説書』