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2013年10月1日火曜日

子どもの便秘


うんちの性状を毎日確認していますか? うんちの状態でお子さんの体調を知る目安になります。健康なうんちについて前回お話しましたが、今回は子どもの便秘について考えてみましょう。
 
最近、うんちが出ていないと悩まれている保護者の方のお話をよくお聞きします。子どものお腹を触るとかたいような張りがあったり、排便に苦痛がある、3日以上うんちが出ていない状態であれば便秘と考えます。便秘になると、お腹が重く食欲がなくなり、成長期に必要な栄養を取ることが出来なくなります。また、腸内環境が悪くなり、身体の免疫力が低下してしまうと言われています。さらに、うんちが出ない不快感や不安がストレスとなり、集中力の低下を招く可能性もあります。これらは大人の場合も言えることですが、大人の場合は食生活や生活習慣の乱れなどが原因で、本人の努力でほとんどの場合が改善されるそうです。しかし、子どもの場合はそうではありません。
 
子どもの便秘の原因は、腹筋の発達が未熟でうんちを外 に押し出す力が弱いために起こる便秘(4歳頃まで)と不安やストレスが原因で起こる便秘がほとんどだそうです。不安やストレスによる便秘は、うんちが出る時に肛門が切れて痛い思いをしたことがあったり、保護者の「どうして出ないのかしら?」という不安が子どもの不安につながっていることなどが考えられます。トイレに行く度、オムツを見る度に「出た?」と聞かれると、お子さんもトイレに行くことや排便することが嫌になってしまいます。「うんちが出ない自分はダメだ」と劣等感を抱いてしまう場合もあるのです。
保護者の方がおおらかに考えられるようになるだけでお子さんの便秘が改善したという例も珍しくないそうです。ゆったりした気持ちで、うんちが出なくてもおおらかにお子さんを受け止めてあげて下さい。笑顔でお腹をマッサージしてあげたり、一緒に体を動かすことも効果的ですね。
参考文献:小林弘幸(2013)『お母さんと一緒になおす子どもの便秘』幻冬舎エデュケーション