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2013年6月25日火曜日

「健康なうんちって、どんなうんち?」

うんちは健康のバロメーターです。健康なうんちは、黄色から茶色で、ほどよいやわらかさのうんちですが、うんちの形には食べたものの影響や個人差などがあり、健康なうんちもお子さんそれぞれ違います。いつものお子さんのうんちと見比べてみるとその日の体調や病気を早めに気付くことができます。例えば、水分摂取量が減るとうんちの水分量が不足して硬いうんちになってしまいます。水分摂取量が少なかったり、暑くて汗をかいて体内の水分が失われてしまったのかもしれません。何日もうんちが出ない場合は、水分量だけではなく他にも原因があるかもしれません。反対にうんちが柔らかい場合は、細菌やウイルスなどの感染症の可能性もあります。頻回に水様便が出たり、お腹の痛みが伴う場合などは医師に診察してもらう必要があるでしょう。
健康なうんちが毎日排便されることが理想ですが、子どもの場合、腹筋、肛門括約筋などのうんちを外へ押し出すために必要な筋肉の発達が未熟であるため、うんちは腸内に貯まりやすいと言えます。また、それぞれの消化管の臓器が小さく発達していないことから便は食べ物に影響されやすく、便秘または下痢になることがよくあるのです。例えば、離乳食を食べ始めたら便秘になったというお話をよくお聞きしますが、それはミルクなどの液体に比べて個体の離乳食は消化しづらいからです。離乳食を始めて一時的に母乳やミルクを飲む量が減ることも影響していると考えられます。水分を多めに飲ませてあげながらゆっくりと離乳食をすすめ、腸の発達を見守りましょう。
1日に何回か排便がある場合も、3、4日に1度しか排便がない場合も、苦痛なく「健康なうんち」が出ていて、機嫌がよく食欲もあれば、様子を見ても良いですね。しかし、排便に苦痛が伴う場合は、お子さんも、見守る保護者の方もつらいですね。次号は、子どもの便秘についてさらに詳しく考えてみましょう。             
保健師 山室八潮
     参考文献:小林弘幸(2013) 『おかあさんと一緒になおすこどもの便秘』 幻冬舎エデュケーション