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2013年6月25日火曜日

『食器に手を添える』

2歳ごろになると、スプーンやフォークを使って自分で食べることがある程度できるようになります。自分で食べることができると、食事がとても楽しいですね。まだまだ一口量がわからなかったり、こぼしてしまうことも多いでしょう。是非、おおらかな気持ちで頑張っているお子さんの姿を見守ってあげてください。また、この時期、スプーンやフォークを使っていると器が動いてうまくすくえないことに気付くでしょう。まずは、保護者の方が器を手に添えて支えてあげて、お子さんに示してあげると良いです。少しずつ“利き手と反対の手で器を支える“ことを伝えていきましょう。
 汁物の場合は、直接口につけて飲めるように、まずは保護者が器を持ってあげましょう。そして、少しずつ自分で器を両手で持って飲むことを練習しましょう。この時、自分で器を持ち、傾ける感覚を習得できるようにそっと手助けしてあげましょう。器を傾けすぎると、口の両端からこぼれてしまいます。ちょうどよい傾け方を経験から学んでいきます。そうして、徐々に器を持つ(利き手と反対の手の人差し指から小指まででお椀の底を支え、親指は器の縁に添えて持つ)ことができるようになります。これらの所作(振る舞い)は日本の子どもたちへ伝えていきたい日本の食文化です。一緒に食事をする相手が気持ちの良い所作で食事をしていると、食事の時間が気持ちの良い、楽しい時間になります。
しかし、食器の扱いはお子さんにとってはとても難しいです。おままごと遊びなどで、「はいどうぞ」「おかわり!」というようなやり取りを楽しむなど、器を扱う動作は遊びの中でも培われます。いろいろな遊びの中から、いろいろな動作が上手になっていくのです。
手を添えることが上手になると、こぼすことも少なくなり、食べたいものが思うように食べられるようになります。小さな頃から発達に応じて手助けをしてあげることが、お子さんの自立を促します。
参考文献:鈴木みゆき監修、永井裕美著(2010) 『0~5歳児の生活習慣身につけBOOK』 ひかりのくに