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2012年8月1日水曜日

『ぞうくんのおおかぜさんぽ』


作・絵:なかのひろたか 
(福音館書店 2010 年) 



 ぞうくんが大風の中、散歩に出掛けるお話です。散歩の途中、大風に吹かれて転がってきた友達に出会うと、ぞうくんは友達を受け止めて、背中を押して“おおかぜさんぽ”を一緒に楽しみますが...どんどん風が強くなってきて、最後は、皆で一緒にごろんごろんと転がって、池の中に落っこちてしまいます。
 ページが進んでいくにしたがってぞうくんの体に力が入り、踏ん張っている様子が絵からとてもよく伝わってくるので、その後の展開が子どもたちにも想像しやすい絵本です。風は直接目に見えるものではないですが、肌に感じたり、木が揺れているのを見たり、物が飛ばされるところを見たりして普段から何気なく触れているものですよね。子どもたちにとって身近なものなので、ぞうくんの姿を自分に置き換えて絵本の世界を見る子どももいることでしょう。
 子どもが想像力を働かせて、はらはらどきどき感を楽しめる絵本です。



保育士 小島真由美