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2012年6月1日金曜日

「虫歯予防と唾液の関係」


 “よだれが多くて、大丈夫でしょうか・・・?”とよく質問を受 けます。よだれは、口の中に分泌された唾液が口の外にあ ふれた状態を言います。生後 3~4 ヶ月ごろになると分泌量 が増え、成長すると1日に 1~1.5lも分泌されるようになりま す。赤ちゃんは大人と違って頬や口の周りの筋肉、唾液を飲 み込む機能が未発達であるために、よだれとして唾液が出 てしまうのです。よだれの多いお子さんは、頻回によだれか けを変えなければいけなかったり、肌が荒れてしまったりする こともあるかと思いますが、唾液は虫歯予防の意味でも大切 な役割をしています。
 唾液は、消化酵素を含み、食べ物の嚥下や消化を助ける 他、口の中を清潔に保つ(食べ物のカスを洗い流して口の 中を綺麗にする)役割をしています。また、唾液にはカルシウ ムなどのミネラルが含まれている為、歯の石灰化を促し、ごく 初期の虫歯なら治してくれる力もあるのです。また、口の中 の乾燥を防ぎ(粘膜を保護している)、ウイルスや細菌が侵 入することも防いでくれています。
 口内炎など炎症の際や歯の生えはじめの時は、よだれが 多くなったりと、よだれの量にも波があります。唾液を上手に 飲み込めるようになれば、よだれはなくなりますので、肌荒れ に注意しながら、暖かく見守っていきましょう。


保健師 山室 八潮