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2016年3月30日水曜日

「よいこと・悪いこと」を教えるにはどうしたらいいの?

皆様の育児の参考にしていただけたらと、『育児のヒント』を記載しています。
今回は、 あゆのこ保育園 園長 町田和子 先生です。

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今年も桜の季節を迎えました。3月に卒園した子ども達もランドセルを背負って、元気に小学校に通っていることと思います。就学は大きな環境の変化ですが、子ども達には不安なことや困ったことがあっても、勇気を持って前に進んでいってほしいと願っています。

皆さんは、お子さんにどんなことを身につけてほしいと願っていらっしゃいますか? 園では、見学に見えた方に「園の保育内容として望んでいらっしゃることは?」というアンケートを取らせていただいています。「外遊びなど、体を動かしてのびのび遊ぶこと」が最も多いようですが、その次に多いのが、「良いこと・悪いことなどのしつけをきちんとしてくれること」でした。

園の育てたい子どもの姿にも「良いこと、悪いことが分かり、判断して行動できる子ども」と挙げています。でも、乳児期の子ども達にとって自分でやっていることが良いことなのか、悪いことなのか、判断することは難しいですね。もちろん悪いことをしたらきちんと「それはしてはいけない事」と伝えることは必要です。でも、それと同じくらい大切なことがあります。それは、「それは良いこと」ということを教えてあげることです。「それでいいよ!」「そうするといいね!」「次からはこうするといいね!」などと、子ども達がどのように行動すればよいかを、なるべく具体的に示してあげることが重要です。そして、それができたときに、その都度認めてあげて、褒めてあげること。お家の方が喜んでくれる顔をみて、子ども達は、「これでいいんだ」「こうすればいいんだ」と、自分がとるべき行為を学んでいきます。そして、褒められることが増えていく事で、少しずつ子ども達の自信へと結びついてきます。

 そうはいっても、親は「このくらいできて当たり前」「他のお子さんならできるのに」などと、どうしても厳しい評価をしてしまいがちですね。でも、叱られてばかりいると、子ども達は自分のすることに自信が持てず、不安な気もちでいっぱいになります。「叱られると怖いから」と、親の顔を見ながら行動するようになります。自分の行動に自信が持てなくなり、「良いことか・悪いことか」ということを自分で判断する力が育っていきません。
一つ試していただきたいことがあります。それは、ちょっと語弊があるかもしれませんが、「みてみぬふり」をすることです。例えば・・・
①タイミング:「好ましくない行動」が出たら、叱ったり、大声を出したりせずに、「みてみぬふり」をする。
②表情:感情を表に出さない。イライラしたり、眉間にしわをよせたりしない。
③ほめる準備をする:好ましくない行動」には注目を向けず、子どもが自分で気付いたり、「好ましい行動」に変わってきたりしたら、即、「ほめる」。
ただし、この方法は、「それは良いこと」をきちんと示し、できたときに十分認め・褒める、ということとセットになって初めて効果を発揮するものです。まずは、子どもが十分「ほめられる経験」を積むことから初めてください。親も、笑顔で子どもを褒めている時の方が気持ちいいですよね。
 暖かくなりました。是非、ほっと れもんてぃに遊びにいらしてください。
町田 和子
 
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