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2015年3月30日月曜日

『手づかみ食べって大事』


 9~11ヶ月頃になると、13回食になり、口の機能もどんどん発達してきます。歯茎で食べ物をカミカミできるようになり、自分で食べたい!という欲求が湧いてくる時期です。手づかみで食べられるものを用意してあげると自ら手にとって、口へ運ぼうとしたり、でも上手にできなかったり、とても愛らしいですね。そして、1歳~16ヶ月頃にはもっともっと手づかみ食べが盛んになり、上手に手づかみで食べられるようになります。

手づかみ食べは、食べ物を目で確かめて感触を確かめ、手でつかみ、口まで運び、口に入れるという、目と手を協応させる力が発達してきた証です。手で触ることで硬さや温度を知り、どのくらいの力で掴んだらよいのかなども体験します。お子さんが自由に手づかみ食べをすることは、お母さん、お父さんにとっては困った行動かもしれませんが、食べこぼしたり、口に入れすぎたりした体験から、お子さんが自分に適した一口量を調整することも学んでいきます。手づかみ食べを十分にしておくと、目と手と口の協応動作が十分に発達し、スプーンやフォーク、お箸への移行がスムーズにできると思います。手指や口の機能が発達し、スプーンやフォークに興味が出てき
たら、持たせてあげてみてください。まだ上手に扱えない時期は、片方でスプーンやフォーク、もう片方で手づかみ食べをするなど、お子さんなりに器用に食べる姿が見られるようになります。そうして、徐々にスプーンやフォークで食べることも上手になっていきますよ。

食べるということは、生命を維持し健康を保つために欠かせませんが、自分で食べるようになるには食べる意欲を育むことが大切です。食べこぼして少し大変かとは思いますが、どうか、温かく見守ってあげてください。食べこぼしても良いように、下に新聞紙やレジャーシートを敷いておいたり、エプロンなどを使用して衣類が汚れないようにする、手づかみ食べがしやすい調理工夫(ご飯はおにぎりにしたり、野菜はスティックにするなど)をして、この時期を乗り切りましょう。

「自分で食べられた!」と満足感や達成感を感じる体験を積み重ねることによって自立が促され、自然に食べることが好きになると思います。

参考文献:厚生労働省(2008)『保育所保育指針解説書』