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2014年1月1日水曜日

『みんな おやすみ・・・』



みんな おやすみ・・・

和木亮子/文  いもとようこ/絵  
        (金の星社 2008年 9月発行)

 
主人公のくまの冬眠のお話です。  冬になったので、今年も冬眠につこうとしたくまでしたが、なぜかなかなか眠ることが出来ません。そこでくまは目をつぶってみることにしました。すると、誰かがぬきあしさしあしで近づいてくる気配が。やってきたのは、のねずみ達。のねずみ達はくまが眠るのを待ってやってきたのです。そのまま寝たふりをして様子を伺っているとほかにも次々に動物たちがやってきて、くまの体に抱きついては『あったかーい!』と、にっこり。毎年ひとりぼっちで寂しく眠っていると思っていたくまでしたが、実はみんなはくまのぬくもりで、くまはみんなのぬくもりでお互いにお互いのお布団になって寝ていたことを知り、嬉しくて温かい気持ちに包まれます。そして、今年もいつの間にか気持ちの良い眠りに入っていくというお話です。 絵をよく見ていると、なかなか眠れずに困っている顔から幸せそうな顔へと変化し、リラックスしていくくまの表情に気づきます。じんわりと心が温かく、穏やかな気持ちになっていく絵本です。
 寒い季節はぬくもりが恋しくなるものですよね。寒さに負けずに元気いっぱいに遊ぶ子ども達も、暗く寒い夜にはちょっぴり心細く、寂しくなることもあるかもしれません。子どもがぴたっとくっついてきたり、甘えてきた時には、是非ぴたっとくっつき返してぬくもりの交換をしてみてはいかがでしょうか。お父さん、お母さんからしか感じることの出来ない特別なぬくもりに子どももきっと安心することでしょう。そしてお父さん、お母さんも子どもにたくさん抱きしめてもらって親子の間にしか感じることの出来ない特別なぬくもりに是非癒されて下さいね。ぬくもりの持つ力にほっこりと温かい気持ちになれる、そんな素敵な絵本です。

保育士 小島真由美