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2012年10月1日月曜日

『お月さまってどんなあじ?』


作・絵:ミヒャエル・グレイニェク 
訳:いずみちほこ 
(セーラー出版 1995年) 



 子どもの頃に『お月さまには、うさぎが住んでいる!』と、そんな想像をしたり、『お月さまが自分の後ろを追いかけてくる!』『何だか手が届きそう!』などと、不思議な感覚を感じたりしたこと、ありませんか?夜空にぽっかりと浮かぶ月は子どもにとってとて も身近なものですが、でも決して手の届かない不思議で魅力的なものですよね。
 この絵本は、動物達が月を見て『お月さまってどんな味なんだろう。...ほんのひとくち食べてみたいね』と思っていたところからお話しが始まります。そして小さなカメが決心し、一番高い山に登って月をかじってみようとしますが、なかなかうまくはいきませ ん。途中からは仲間の動物達も加わって皆で協力してお月さまをかじろうと頑張ります。最後はネズミがかじることに成功し、皆 で一口ずつ分けて食べますが、さてその味はどんな味だったのでしょう。
“こうだったら良いな...”“もしかしたら、○○かもしれない!”。 子どもは現実と願望を入り混ぜながら空想の世界を楽しむことが 大好きです。空想を楽しむことは子どもの想像力や創造力の育ちに繋がっていきます。子どもの持つイメージの世界を大切にし、実際にはあり得ないことだからと言って、大人の常識で否定したりはしないようにしたいですね。
大人も子どもと一緒に空想の世界を楽しめる、そんな素敵な 絵本です。 



ほっとれもんてぃ保育士 小島真由美